なぜ利き足か(2)
前回の記事「なぜ利き足か(1)」に続く、第2回です。
利き足を中心としたトレーニングを進める理由の2番目に
世界のトップ選手には「そこにボールがあれば、どんなプレーも選択できて、絶対にボールを奪われない」という自分のボールの置き所がある(利き足の前)
とありますが、このことは各方面でも大切さが語られています。
遠藤はボールを持ったときに、相手を止めることができますよね。
どういうことかというと、自分のボールの置き場所を持っていて、そこにピタっとボールを止める技術があるから、相手が飛び込んでいけない。普通は「100回同じところで止めろ」って言われてもなかなか実行できないけど、遠藤はそれに近い選手だと思う。
ボールを止める技術がすごいってことです。
試合でよく見かけるのは、遠藤がボールを持ったときに、相手が飛び込むのを躊躇(ちゅうちょ)して棒立ちにさせられてしまうシーン。
こういう技術があるから、敵が近くにいてもあまりプレッシャーを感じずにプレーできるんです。
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また、最近ではYoutubeなどでもその大事さを取り上げられるようになりました。
このことの大事さを15年以上前から、情報発信し続け、また一貫した指導をされているのが明光サッカーアカデミーの檜垣コーチです。
また、檜垣コーチと考え方を共有する高崎康嗣氏(テゲバジャーロ宮崎・監督)が、2006年から2011年まで川崎フロンターレU-12の監督時代にダノンネーションズカップで国内4連覇した時の選手が三笘薫、田中碧、板倉滉、三好康児、などです。
ジュニア期に「チームが勝つこと」を第1に考えれば、やり方はいろいろあるかと思いますが、玖珠SSSでは「サッカー選手として最も大事な技術」を身につけることを一番に考えて、子供たちにサッカーを取り組んでほしいなと思っています。